卓球のラバーを選ぶときにはどのように選んでいますか?
お気に入りのラバーの種類で選んでいたり、「厚」とか「極厚」などあまり違いが分からないまま選んでみたりしがちです。
ですが、卓球のラバーは種類だけで変わるわけではありません。
卓球はボールが小さく、卓球台も小さいのでボールを相手の台の中に入れる為には、安定したコントロールが重要です。
その安定したコントロールの感覚を覚える為には、ラバーの弾み方で考えるだけでなく、スポンジの厚さ硬さでボールを打つ感触が全然違って来ます。
そして、スポンジの厚さと硬さを知ることにより「安定性」「コントロール」「回転」なども大きく変わってきます。
また、知ることにより、
- 今まで入りにくい球が入るようになった
- きわどいところでミスをしていたが、コントロールが増して入りやすくなった
- 調子に左右されていた部分で、安定感が増した
などという効果も生まれてきたりします。
なので、ラバーのスポンジについて意識していなかった人は、貼りかえる際にこの記事を参考にして選ぶようにしましょう。
ラバーのスポンジの厚さ
ラバーをよく見ると、黒いゴムの下に黄色のスポンジが付いているのを知っていますか?(赤色やクリーム色などもあります。)



この部分が「スポンジ」です。
このスポンジの厚みが、コントロールや安定性にもつながっています。
スポンジの厚さは、それぞれのレベルに合わせて選ぶのが良いです。
ですが、メーカーによって違いますので、数値(mm単位)で書いているメーカーと日本語で書いているメーカーがありますので下の表を参考にしてみて下さい。
ラバースポンジサイズ(単位mm) Butterfly Nittaku YASAKA TSP 超極薄 0.4~0.7 — — — 極薄 0.9~1.2 0.9~1.1 1.0 表ソフト0.6~0.8
粒高0.3~0.6薄 1.2~1.5 1.2~1.4 1.3 1.0~1.3 中薄 — 1.4 — — 中 1.5~1.8 1.5~1.7 1.5 1.4~1.7 中厚 — 1.7~1.9 1.8 — 厚 1.8~2.1 1.9~2.1 2.0 裏ソフト1.9~2.1
表ソフト1.7~1.9特厚 2.1~ 2.1~2.3 MAX 2.15~2.2 MAX 3.9~4.0
シートを含む2.3~2.5 — —
ラバースポンジサイズ(単位mm) JUIC KOKUTAKU MIZUNO 超極薄 — — — 極薄 — 1.0 — 薄 1.0 1.2 — 中薄 — — — 中 1.5 1.7 1.8 中厚 1.8 — — 厚 2.0 2.0 2.0 特厚 MAX 2.2 2.2 MAX — — — 引用:卓球専門店ジャスポ
表を覚えるのは大変なので、選ぶときはこの表を参考にして選ぶようにしましょう。
この表で言いたいことは、メーカーによって同じ「中」でも厚さが違うので注意してくださいという事です!
MIZUNOの「中」とJUICの「中厚」は、厚さだけ見ると違いますが数値は一緒なんですね。
なので、選ぶときは慎重に選ばないと、実は思ってたのと違ったというになっているという事です。
オススメのラバーのスポンジの厚さ
卓球のラバーのオススメの厚さは、「中」か「厚」のスポンジの厚さがボールのコントロールが最もしやすく、ラケットにボールが当たった時に安定したボールが打てます。
ラケットでボールを打った時に打球の感触が伝わるので打つ感覚を覚えるのにも良いと言えます。
なので、まず最初のうちは「中」または「厚」で卓球で上達する感覚を身に付けるのが絶対に重要です。
特に、フォア打ち、バック打ち、ツッツキなどの基本は「中」でしっかり覚えましょう!
厚は、回転や威力を出したりするのは、すごくやりやすいのでオススメです。
この2つはどちらを選んでも間違いはないでしょう。
私も卓球を始めた頃は、中の厚さのスポンジのラバーを使っていました。
その時に、ボールの感覚をつかめてボールのコントロールが出来るようになってから、色々な厚さのスポンジを試してみました。
スポンジを薄くしたり厚くしたりすることで、ボールのコントロールは難しくなります。
なのでまずは、中や厚のスポンジのラバーを使ってみて、その後他のスポンジの厚さを選んで使ってみることをお勧めします。
ラバーのスポンジの硬さ
次はラバーのスポンジの硬さを見てみましょう。
ラバーを選ぶときは、厚さだけに気を取られてはいけません。
卓球はスポンジの硬さで、ボールの弾み方が違ったりボールの回転やスピードにも影響します。
卓球のメーカーによって数値に多少の違いがありますが、数値が低いと柔らかく、数値が高いと硬くなります。
標準の硬さは、メーカーで違いますがおよそ硬度33度から38度あたりですね。
表などで説明できれば良いのですが、各メーカーによって違うので比較が難しいです。
ですが、柔らかいスポンジの方は、ボールがスポンジに食い込むのであまり弾まないので、ボールのスピードはでませんがボールの飛んで行く方向はわかりやすいです。
硬いスポンジの方は、弾みやすいのでボールにスピードはありますが、ボールがどこへ飛んで行くか予測できません。
このことから、
- 硬いスポンジは、ボールに威力はでるがコントロールが難しい
- 柔らかいスポンジは、威力に欠けますがボールのコントロールが安定する
どちらもメリット、デメリットがあるのでプレイスタイルによって分けてあげることが重要です。
オススメのスポンジの硬さ
オススメのスポンジの硬さは、これから卓球を始める方や、今のラバーを使っていてなかなかコントロールが安定しない方は標準の硬さを、ぜひ使ってみて下さい。
前陣速攻型(台の前のほうでプレイする)の方は、少し硬めのラバーのほうが相手のボールの影響を受けにくいので、ボールを押さえるのがやりやすいです。
練習や試合で出会った人でも、卓球のラバーのスポンジの硬さを意識している人は意外と少ないと感じます。
ですが、大会で上位に入賞している人は、聞いてみると必ずスポンジだけでなく色々な部分を意識してラバーを選んでいます。
卓球が上手い人ほど練習以外の重要性にも気が付いています。
なので、スポンジの硬さなんて、、、と思っていたらもったいないですね。
ラバーの端を指の先で押してみると、ほんの少しだけですが凹み方が違います。
すごい、細かい部分ですが、ラバーの硬さも意識してみると今まで違う結果が得られるかもしれません。
まとめ
色々と書きましたが正直言って、卓球のスポンジの厚さと硬さはかなり細かい部分ですのでハッキリ言って難しいです。
私としては、そこまでこだわって決めるよりも、標準を決めてからあなたに合わせて少しずつ変えていくというのが重要です。
むしろ、プロというわけでなければ感覚で選んで良いんじゃないかと思ってます。
卓球は、止まったボールを打つのではなく飛んできたボールを打ち返して相手の台の中に入れなければいけません。
なのでますは、標準的な厚さと硬さのスポンジを選んでみて上達に合わせて変えると良いです。
そうすることによって、自分にあった厚さと硬さが見つかっていきます。
一気に違う種類を選んでしまうと、かなり違ってしまうので止めたほうが良いです。
また、ラバーを選ぶ時の注意として、スポンジの硬さだけでなくトップシート(赤や黒のゴムの部分)の硬さでもラバー全体の硬さは違ってきますから、別々に考えるのではなくラバー全体で考えて下さい。