卓球の練習を見ていると、フォア打ちとかバック打ちと言った基本の練習が中心でそれなりに練習している方でもサーブの練習をしている方は少ないように感じます。
ただラリーだけを楽しむならサーブは気にならないのかも知れません。
そんな気持ちで練習していると「なんとなくこんな感じかな」でサーブを出していたりします。
ですが、試合をするときにサーブの出し方がわからないでは話になりません。
それに卓球の試合をすればするほどサーブが重要なことがわかります。
卓球のサーブと言っても色々な種類のサーブがありますが、その中で多く使われているのがショートサーブとロングサーブになります。
そこで卓球の試合をする上で欠かすことの出来ないロングサーブについて紹介します。
目次
卓球のロングサーブってどんなサーブ
卓球のサーブは、ショートサーブとかロングサーブとかで呼ばれています。
簡単に言うと色々な種類のサーブも、相手のコートに短めにバウンドさせるサーブをショートサーブ、長めに深くバウンドさせるサーブをロングサーブと言っています。
ロングサーブには、ボールを回転させて打つサーブと回転の少ないナックルサーブがあります。
どちらのサーブも相手コートのエンドラインに深くボールがバウンドするサーブだと思ってください。
その中でも卓球で言うロングサーブは、スピードロングサーブでスピードのある前進回転のサーブのことになります。
卓球の前進回転のボールは、相手のコートにバウンドしてからボールが加速します。
このように速いスピードで回転量のあるスピードロングサーブを打つのは難しいですが、練習すれば出来るようになりますから練習して使えるようになると得点につながります。
基本のロングサーブを打ってみましょう。
サーブを打つ時は、どんなサーブも同じですがボールを16cm以上トスします。
このときボールを高くトスするとサーブを打つのが難しくなりますが、かと言って低いのもルール違反になりますからトスの高さは意識して覚えて下さい。
ボールを真っ直ぐ上にトスすることが出来ましたら、さっそくロングサーブを打ってみましょう。
まずはフォアハンドでボールを打つ時と同じ感覚でラケットを振ってみてください。
その時のラケットを振るタイミングは、落下してくるボールがコートの高さより少し上のところでボールの後ろからラケットを下から上にこすり上げるイメージで打ってみてください。
そうするとボールに前進回転がかかるのがわかると思います。
ロングサーブを打つ時は、自分のコートのエンドラインに近いところから相手のコートのエンドラインに深く入れる気持ちでラケットを素早く振るとスピードのあるサーブが打てます。
まずは自分が出来ると思う高さからラケットを振ってみて下さい。
基本のロングサーブを打つ時に意識すること
ロングサーブを打つときに重要なことは、ラケットがボールに当たるときのインパクトの瞬間の動きになります。
そして落下してくるボールは、出来るだけ引き付けてください。
このインパクトの瞬間は、ラケットの面を少しかぶせるようにしてボールの下から斜め上に擦り上げるように向けて素早く振って下さい。
このときのラケットのスイングが速いほどボールのスピードが速くなりボールに回転もかかります。
ボールは出来るだけ自分のコートのエンドラインにバウンドさせて相手コートのエンドラインにバウンドするように打ちます。
なぜなら自分のコートのミドルあたりにボールをバウンドさせると、スピードがあるボールはネットにかかったりオーバーミスになりやすいです。
またミスしないようにボールを入れようとするとスピードのないボールになってしまいます。
ボールに回転をかけるロングサーブ
基本のロングサーブはボールに前進回転をかけるサーブになりますが、その他に斜め下回転サーブや横回転サーブもロングサーブとして覚えることで試合の流れを変えたり、いざと言う時に得点につなげることができます。
斜め下回転ロングサーブの打ち方
このサーブはショートサーブとしてもロングサーブとしても長さを変えることで打つことが出来ます。
言葉からもわかるように斜め下回転のボールは、ラケットの面は斜め上から斜め下に振り下ろします。
そしてボールも斜め上から斜め下に擦るようにしてください。
ボールを打つ感覚がわかったら、「横回転を強めにして下回転を混ぜたり」「下回転を強めにして横回転を混ぜたり」と自分で工夫することで微妙に回転を変化させることが出来ます。
簡単に言うと斜め下回転は、下回転に横回転が混ざっている回転で横下回転と言われています。
横回転ロングサーブの打ち方
横回転サーブは、ボールに横回転をかけるサーブになります。
そして横回転のロングサーブは、ボールに横回転をかけながらスピードボールを相手コートのバック側に深く入れることでレシーブのボールが浮いてくることが多くチャンスを作ることができるサーブになります。
ボールに横回転をかけるときは、ラケットのヘッドを下にします。
その時ラケットとグリップをたてることでヒジが少しあがります。
またグリップの握り方は下回転と同じようにして手首が柔らかく振り子のように動くようにすると回転がかかります。
ですがロングサーブを打つ場合は回転よりスピードを重視しますので、手首とヒジでボールに回転をかけながら押し出すイメージで打ってみてください。
このように横回転サーブは「ラケットの握り方」「手首とヒジの使い方」「ラケットの使い方」「体のひねり方」など少し難しいですが、練習することで感覚がつかめてきます。
サーブを打つときは、サーブの打ち方をイメージしながら練習すると早く覚えることにつながります。
ボールに回転をかけないロングサーブ
卓球で回転がかかっていないボールをナックルボールまたは無回転ボールと言います。
ボールそのものには威力はありませんが、ナックルサーブは普通にレシーブするとボールが落ちてミスすることになります。
ナックルロングサーブの打ち方
ナックルサーブを打つときの体の動きは、ラケットが下回転サーブを打つときと同じ動きにします。
ですが、インパクトの瞬間は、下回転のボールを打つときはボールを擦っていましたがナックルサーブはラケットでボールを押し出すようにします。
ナックルサーブを打つときに特に気をつけたいことは、手首を使うとボールに回転がかかるのでボールに回転がかからないように手首はあまり使わないようにしてください。
また回転のかかっていないサーブは、回転のあるサーブと違って相手のコートでバウンドしてからの威力はありません。
ですからナックルサーブを打つときは、相手に回転しているのか回転していないのかがわからないように打つ練習をしてみてください。
卓球のロングサーブを打つときのコツ
卓球のロングサーブは、相手のコートのエンドラインにバウンドさせるサーブだと言うことを意識してください。
- 相手のコートに深く入れるには、自分のコートのエンドラインにボールを出すことで相手のコート深くにバウンドさせることができます。
- その時のボールを打つ時の高さは、出来るだけ卓球台の高さの少し上のときに打ちます。
- ラケットの持ち方、手首の使い方、スイングの力加減でボールの質が変わりますから自分なりに工夫してみて下さい。
- またロングサーブは、回転よりスピードが重要ですから体を使うことも忘れないでください。
- 練習では、オーバーミスやネットミスは当たり前だと思ってラケットスイングを速くしてみましょう。
- そして、ミスする理由がわかるようになるとボールとラケットの角度や感覚がわかるようになることで質の高いサーブに変わってきます。
- このように練習することで、自分だけのオリジナルサーブも打てるようになります。
まとめ
卓球の練習を始めて少しラリーが出来るようになったら、なるべく早い段階でサーブを打つ練習をしてみることをオススメします。
卓球は対戦スポーツですから、たとえラリーが出来てもサーブが打てないと試合になったら勝つことは難しいです。
まずは自信のあるサーブが出せるだけで相手によっては勝てる可能性もあります。
特に卓球に慣れていない方は、ロングサーブに対してレシーブミスが多いように感じます。
試合に出れば出るほど、サーブが重要だと思い知らされます。
だからと言って数多くのサーブを覚えると言うことではありません。
たとえ同じサーブでも「サーブを出す位置」「相手のコートに入れる位置」たったそれだけでかなり試合を有利に戦うことができます。
サーブ練習が苦手な方は、基本練習をするときのボールを出すときからサーブを意識して練習することで自然にサーブも打てるようになります。